2012年10月18日木曜日

Chabo! 1億円ご寄付達成!記念パーティにて

ご多忙の中、著者・推進員の皆様には、お集まりいただきまして、ありがとうございました。
重ねて、深く感謝申し上げます。

2012年10月9日火曜日

No.33 国際協力の現場から:一歩の大きさ



JENは、シリア難民支援を開始した。まずは、ヨルダンでの支援となる。毎日1,000人もの人が避難してきているため、ザータリというキャンプの難民の方の数は既に6万を超え、7万人に迫る勢いだという。ヨルダンだけでなくトルコ、イラク、レバノンへと避難した方の数は既に20万人を超えたという。遠い国の戦闘の被災者は、日本で忙しい日々を過ごす我々の暮らしからは遠い存在かもしれない。ただ、東日本大震災の発災から約一週間後の、仙台市全体の避難所滞在者数が約7万人だったと聞いている。仙台市の全ての避難所を一か所に集めた様な場所が、ザータリキャンプなのだと想像を巡らせることもできるだろう。

もちろん、気候も生活環境も違うので、避難所での暮らしと難民キャンプでの暮らしが同じである筈もない。ただ、家財を失った悲しみや将来に対する不安、とりわけ家族を思う気持ちの中には、全ての人に共通する部分があるのではないだろうか。砂嵐の吹きすさぶザータリキャンプで、テント生活をする人々の胸中を最もよく理解できる人は、もしかしたら津波の被害を受けた方なのかもしれない。

では、極限的な経験をした人々を、その経験をしていない人が支えるにはどうしたらよいだろう。それにはまず、完全に理解することはあり得ないと肝に銘じることだ。似たような経験をした人同士でも感じ方や考え方は多様だ。従って、支援を仕事とする我々は『判った』と思った瞬間に、自分自身を疑った方がいい。訊き続け、確認し続けて、一人ひとりの暮らしの中にあぶり出される何かがあった時、支える内容が見えてくる。

その上で、自らの人生経験の全ての記憶の扉を開けて、類推してみる。判る訳はないけれど、想像力を駆使して判る努力をする。すると今度は、副次的な効果を生み出すやり方が見えてくる。個人の創造力が必要とされる場面だ。一人ひとりを支えることを基本に置き、同時に全体を俯瞰することで、副次的な効果を生む支援を計画できる。

どれ程大規模な支援も、具体的な行動の積み重ねだ。細心且つ大胆に一つずつ進めていけば、必ず問題が生じてくる。これを単純に解決するのではなく、より良い事業に結び付けるべく工夫を凝らして解決すると、元々副次的な効果がより多重的になる。結果、支援は大いに進み、『難民』『被災者』と呼ばれる人々の持っている力が引き出され、加速度的に支援が効果を上げてゆく。
とはいえ、一人の1日のほんの一部を支えるところから支援は始まる。そのJENの小さな一歩は、多くの個人や組織に支えられている。 


(ニュースレターNo.51より転載)

2012年9月13日木曜日

シリア難民へ、緊急支援を始めました。


ここは、ヨルダン北部のザ―タリ難民キャンプです。避難生活が長引く中、衛生環境の改善支援を始めます。まずは、子どもたちを対象にした「衛生教育」です。

緊急募金を受け付けています。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

ご寄付は、こちらまで

2012年8月30日木曜日

雑誌『VERY』の読者イベント「VERYママフェス」にて、トークショーにお誘いいただきました。


ご来場くださった読者の皆様、お声をかけてくださった編集部の皆様、どうもありがとうございました。

2012年8月3日金曜日

No.32 国際協力の現場から:復興は、小さな幸せの積み重ね



 このところの朝の日課は、ブルーベリーをヨーグルトに入れて食べることだ。このブルーベリーがめっぽう酸っぱい。なぜ好んで食べるかというと、猫の額ほどの実家の庭に実ったブルーベリーだからだ。最初の年は、5粒ほど口に入った。なるべく大きく育ち、木についたまま熟すのを待っていると、収穫直前に鳥に取られてしまう。だから、手に入ることすら貴重なのだという有難い話付きだった。去年は10粒ほど。鳥よけのネットをかけて守ったが、余り生らなかったらしい。三年目の今年は、日課として食べられるほどの大収穫で、酸っぱい味もまた格別、ということなのだ。


 大災害や紛争は、こうした小さな幸せも根こそぎ奪ってしまう。そんな現場では、「復興とは」「自立とは」とそれぞれに自問し続けながらの復興とその支援が続く。


 そもそも復興には元に戻すという意味がある。幸せな暮らしを送っていたなら、全てを元通りにしたいと本人が願うのは当然だ。支える我々もその思いをサポートしたいが、現実は厳しい。全てを元通りにはできないし、元に戻せないなら過去の幸せを礎にして新しい未来を築き上げるしかない。では、何を目指して、どこに向かってゆくのか。


 「平和とは明日の計画を立てられること」とは、紛争中の国で出会った10歳の少女が教えてくれたことだ。当たり前の様に今日の延長線上に明日があるような錯覚を持ちながら暮らす私たちは、その延長線が突然断ち切られた時に、途方に暮れて立ちすくむ。途切れてしまった所からは、360度全ての方向に線を引くことが可能だ。これが、新しい線を引くことを一層困難にさせる。『全てが可能だったら何がしたいですか?』線を断ち切られていない人にとって、こんな質問は夢を語る作業につながる。よるべないままに線を引こうとする人々は、この質問に失った全ての大きさに暗い気持ちを深めることもある。
 『元通りに』と言う時、被災された方々は、多くを求めてはいない。穏やかで小さな幸せに満たされた暮らしを取り戻したいだけだ。確かに明日が来ると思えること。その明日に向かって一歩一歩、歩を進める勇気を持てること。それを支える人と絆を結べること。そんなところに小さな幸せはある。その積み重ねの上に想像したこともない未来が広がっていると、一歩を踏み出したときには信じられなくても、小さな幸せの積み重ねの上に、未来は広がっている。元に戻れないなら、昔よりよくするしかない。誰も行ったことのないその未来へ、一歩を踏み出す勇気を支えることで、復興が進んでゆく。




(写真:アフガニスタンで実施をしている、学校の先生への衛生教育。
「次は、わたしが教える番だから」。
どの先生も真剣な眼差しです。)




(ニュースレターNo.50より転載)

2012年6月25日月曜日

支援者の集いが、無事に終わりました。


ご来場いただきました皆さま、遠く不便な会場にもかかわらず、お越しくださいまして、ありがとうございました。

この日は、亀山石巻市長がおいでになり、支援者お一人おひとりと談笑されました。

残念ながらお会いできなかった多くの支援者の皆さまへ、感謝をこめて。

今後とも、JENの活動へ、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくおねがいいたします。