昨日、JENの事業地であるラニャ郡から戻ってきた。
ジュバからは車で4時間、南に走った場所にある。
雨の降り始め、いつ雨期が始まるかというこの時期、
舗装されていない道路の状態は悪化の一途を辿る。
5ヶ月前と余りに変わっていて、驚いたこと。
それはJENのスタッフだ。
顔ぶれが変わっているのではない。
顔つきが違うのだ。
5ヶ月前も、特に文句はなかった。
皆、一生懸命働いてくれていたし、
村人たちにも慕われている様子だった。
だが、今回は全然違う。
活き活きと働いているのだ。
自信に満ちて、堂々としている。
まるで「俺についてこい」と言わんばかりだ。
特にプロジェクト・オフィサーとして働く現地スタッフのMは見違えた。
日本から赴任しているプログラム・オフィサーのAが次に何をしたいかというのも、
あうんの呼吸で判るようだ。
きっと働く面白さを感じてくれているのだろう。
Aも嬉しそうにMの動きを見ている。
地域の人たちと一緒に事業を行うといっても、言うは易し、である。
村人が集まってくれない、
主体的に動いてくれない、
井戸が壊れても関心を持っていない、
集まっても前向きになれない...
ないないづくしの過程だっただろう。
きっと途中で、失敗に終わるかもという疑念や不安もよぎったことだろう。
ひと回り大きく感じられるMに、楽しそうだね、と言うと、
嬉しそうに「この仕事が大好きだ」と答えてくれた。
なぜ?と聞くと、
「最初難しかったけど、今は、どうすれば良いか判る」という。
Aが自分を信じて任せてくれるのも嬉しいという。
困難を乗り越えてしか、たどり着けない場所がある。
力を合わせて困難を乗り越えたAとMの間にある
しっかりとした絆が見えた気がした。
写真:ラニャ郡の小学校でこの日に行った衛生教育の様子。
日常の暮らしにおける行動をカードにして、
衛生的に適切かどうかをYESとNOでホワイトボードに分けて貼りながら、ゲーム感覚で学ぶ。
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