2009年4月11日土曜日

感動の変化

昨日、JENの事業地であるラニャ郡から戻ってきた。
ジュバからは車で4時間、南に走った場所にある。

雨の降り始め、いつ雨期が始まるかというこの時期

舗装されていない道路の状態は悪化の一途を辿る。


5ヶ月前と余りに変わっていて、驚いたこと。
それはJENのスタッフだ。


顔ぶれが変わっているのではない。
顔つきが違うのだ。

5ヶ月前も、特に文句はなかった。
皆、一生懸命働いてくれていたし、

村人たちにも慕われている様子だった。

だが、今回は全然違う。

活き活きと働いているのだ。

自信に満ちて、堂々としている。

まるで「俺についてこい」と言わんばかりだ。


特にプロジェクト・オフィサーとして働く現地スタッフのMは見違えた。
日本から赴任しているプログラム・オフィサーのAが次に何をしたいかというのも、

あうんの呼吸で判るようだ。


きっと働く面白さを感じてくれているのだろう。

Aも嬉しそうにMの動きを見ている。


地域の人たちと一緒に事業を行うといっても、言うは易し、である。

村人が集まってくれない、

主体的に動いてくれない、

井戸が壊れても関心を持っていない、

集まっても前向きになれない...


ないないづくしの過程だっただろう。
きっと途中で、失敗に終わるかもという疑念や不安もよぎったことだろう。


ひと回り大きく感じられるMに、楽しそうだね、と言うと、
嬉しそうに「この仕事が大好きだ」と答えてくれた。


なぜ?と聞くと、

「最初難しかったけど、今は、どうすれば良いか判る」という。
Aが自分を信じて任せてくれるのも嬉しいという。


困難を乗り越えてしか、たどり着けない場所がある。
力を合わせて困難を乗り越えたAとMの間にある
しっかりとした絆が見えた気がした。


写真:ラニャ郡の小学校でこの日に行った衛生教育の様子。
日常の暮らしにおける行動をカードにして、

衛生的に適切かどうかをYESとNOでホワイトボードに分けて貼りながら、
ゲーム感覚で学ぶ。


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