2009年4月12日日曜日

水汲む人びと

井戸に人々が群がっている!

村人は正直なもので、不要なものには見向きもしないが、
本当に必要なものだと、頼まなくてもどんどん利用してくれる。


JENが掘らせてもらった井戸も、その一つらしい。

井戸管理委員会や、水質調査の話などはJENの『スーダン事業支援速報』に譲り、
ここでは、人々の水汲みの様子を書きたい。


テレケカのセント・ステファン校を訪れたときのこと、

元々の水汲み場に行く機会があった。

この水汲み場は、 よそで見た場所より水量が豊富だ。
それもそのはず、これはナイル川なのだ。


ひっきりなしに、女性や子どもが来ては、 水を汲み、帰ってゆく。
力のない子どもが頭に乗せるときは、
近くにいる大人が手伝うこともある。

石鹸で体を洗う人のすぐ横で、 水を汲んでいる老女が二人いた。

空のタンクを持って歩いてきた時も、

足を引きずっていて、
歩くのがやっとの様子だった。
水量が豊富だからタンク一杯に汲める。
結果、タンクは重くなる。

重いので自力では難しいと見えて、
互いに頭の上に乗せ合っている。


やっとの思いで頭に乗せ、

一歩一歩踏みしめる様に歩いて、
帰っていった。


水がなければ生きていけない。

そんな当たり前の事実が、
都会ボケした目の前に突きつけられる。

あれ程に足が悪くても、

水を汲みに来なくてはならない状況が、
彼女にはあるのだろう。

片道1時間が30分になっただけでも、 少しは楽になるはずだ。
そして、片道2時間もかけなければ、

水場にたどり着けない地域に住む人々が、
ここ
南部スーダンにはまだまだいるのだ。

3 件のコメント:

  1. 木山さ〜ん、お疲れ様です!
    スーダン、どうぞお気をつけてお過ごしください。
    ところで、私のBLOGで、JENと木山さんのBLOGを
    ご紹介させていただきました。
    お時間ある時みてください!
    では、近々。日本ででもお会いできること
    楽しみにしております。

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  2. 初めましてスマイリングと申します。
    私は現在、3歳と9ヶ月の二人娘の育児をしている主婦です。
    勝間さんのブログより、こちらのブログを紹介していただき、大変興味深く拝見させていただいております。
    水汲みのお話・・・確かに平和ボケしている私達には
    信じがたいことですが、同じ地球上とはいえ、日本に住む
    私達と全く違った環境の中で過ごしている方達がいるのだと思うと、いろいろと考えさせられます。

    これからも、そちらでのいろいろはお話を聞かせて下さい。毎日でもお伺いしたいくらいに関心があります!!
    勝間さんの立ち上げられたChabo!に大変共感し、育児の合間をぬって、日々読書にも励んでおります(笑)。
    そちらでの生活がどのようなものなのか、予想もできないのですが、どうぞお体ご自愛下さいませ。
    ブログ更新楽しみにしております。

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  3. 木山さん、やすだたろうです!
    木山さんのやさしい、目と耳と体全体から感じた臨場感あふれるレポートに感動!自分に出来ることはなにか?を深く考えさせられます。じっくり考える機会をいただき、ありがとうございます。

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