2011年4月27日水曜日

余りに遅い支援の現場

改めて、東日本大震災で亡くなられた方とご家族にお悔やみと、被災された方々にお見舞いを申し上げます。

既にJENのウェブページでもご承知の通り、JENは最初仙台で、続いて石巻に拠点を移して被災者の方々への支援活動をしている。これからしばらくは、東日本大震災支援に関することを書きたいと思う。

海外の緊急支援をしてきた目で今回の支援の現場を見ると、驚きの連続だ。まず、支援があまりにも遅い。もちろん我々も支援の現場で活動する一員なのだから、自戒を込めてそう思う。発災から既に丸6週間経った今の石巻で、被災者が避難している学校の教室から体育館に移動させられていたり、いまだにボランティアが炊き出しをしている状況は、はっきり言ってあり得ない。

これは、決して政府批判でも行政批判でもない。行政の職員も地震が被災している中、涙ぐましい努力をしている。あんなに頑張っている人たちに『もっとやれ』というつもりはさらさらない。

でもなぜ、モノゴトが動かないのだろう。

まず一つは、被害の規模の大きさ。余りにも広範囲で余りにもひどい。街中のガレキが撤去されて、だいぶ改善が進んだが、人のいない地域つまり多数の犠牲が出た地域では、手つかずのままガレキが放置されている。


もう一つは、調整の不足。海外の現場では、この調整が相当機能していたのだ、ということが、今回良く判る。明日は調整について書きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿