2011年5月17日火曜日

未曾有の災害の意味すること

東日本大震災とそれに伴う津波、原発事故、
この3重苦は未曾有の災害だとよく言われる。

「いまだかつてない」ことが未曾有ならば、
その結果起きてしまったことは、もちろん未曾有。

であれば、その対処法も未曾有でなければならない。
つまり、『これまで通り』の対処法では、
未曾有の災害に適切な対処ができないということだ。

我々NGO職員も、企業人も、学者も、役人も、政治家も、
メディアの人も、大人も子どもも、みんなでこれまでと違うことをやろう。

震災から2か月経った。被災者の皆さんだけでなく支援をする人々も、
みんな頑張り抜いてきて、既にくたくただ。
でも、疲れたからと言ってその手を休める状況には全くない。

なぜかというと、余りに大きな『未曾有の』災害だったからだ。
みんな、自分の常識の範囲内で全力を尽くしてきたのではないだろうか。

努力が足りないんじゃない。災害が大き過ぎるのだ。
被災者の皆さんが置かれている環境は、あまりにひどい。それが現実だ。
だから、このままのやり方でみんなが頑張り続けても、時間がかかるだけだ。
今からでも遅くない。ほんとうは遅いけど、今始めなければもっと遅くなってしまう。
今始めないより、遅くても今始めることが大切だ。

一人ひとりが自分に『非常事態宣言』を出して、自分の常識を打ち破る行動を起こそう。
これまで2か月の間、日本国政府が『非常事態宣言』を出すのを期待していたけれど、
もう待っている時間は残っていない。

一人ひとりが自分の常識を超えて、被災者のためにベストなことは何かを考えて、行動しよう。
被災者の状況を変えるのは、一人ひとりの場所での行動だ。

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